
毎月の研修は加盟店の店内で実施することもあります。

ゼミナールでの分科会です。

最新の学術発表などを受講し専門的な知識を深めます。

湧永製薬の営業からの提案についてディスカッションしています。

実際の商品を手に取って勉強します。

加盟店の成功事例発表について研鑽します。
| 1月 | 正副会長会、常任理事会、理事会、連長会など |
|---|---|
| 2月 | 正副会長会、部会長会など |
| 3月 | 春期ゼミナール |
| 4月 | 春期ゼミナール |
| 5月 | 正副会長会、常任理事会、新入会員セミナー |
| 6月 | 連長会 |
| 7月 | ヤング全国大会、連長会、日本在宅薬学会学術大会 |
| 8月 | 正副会長会、常任理事会 |
| 9月 | 秋季ゼミナール |
| 10月 | 日本薬剤師会学術大会、正副会長会、常任理事会、来期連長会など |
| 11月 | 来期常任理事会など |
| 12月 | 歴代会長会 |

今回のお店訪問記はいよいよ来年6月に開催が迫った、全国大会担当の関東第一連合会よりお届けしたいと思います。
今回お邪魔させていただいたのは現在、関一連の総務部長としてご活躍の藤井佳江先生のお店「クボタ薬局」さんです。
お店があるのは山梨県都留市。都留文科大学という公立大学がある学生の街で営業をされています。最近では人気お笑い芸人のバカリズムさんの脚本で大人気となった日本テレビ系ドラマ「ホットスポット」(身近なおじさんが実は宇宙人で特殊能力を持っていた、というコメディドラマです。おすすめなのでぜひ配信等で御覧ください!)のロケ地としても有名で多くの方が聖地巡礼でこの都留市を訪れています。
また、都留市はリニアモーターカーの実験線がある街でもあり、実際に試験運転をしているリニアモーターカーが見学できる「山梨県立リニア見学センター」にも多くの方が訪れております。
そんなリニアと学生の街でもある都留市で長年営業をされている藤井先生ですが、実は個人的にも非常にお世話になっている先生なのです。まずは日専同入会のきっかけをつくってくださったこと。当時、山梨部会長をされていた藤井先生が熱心に声をかけてくださり、入会させていただくきっかけをつくってくださいました。
また、東日本大震災が起こったあとに気仙沼市にて健康相談ボランティア活動に行く際に声をかけてくださったのも藤井先生でした。0泊2日での気仙沼までの弾丸ツアー、藤井先生、とっても懐かしいですね。
そんな思い出話を語り始めたらきりがないぐらいお世話になっている藤井先生のお店をぜひ恵氣素紙面上にてご紹介したいと思い、取材のお願いをさせていただきました。
藤井先生はお母様の勧めもあり薬科大学に進学、薬剤師の資格を取得すると同じく薬剤師となられていたお姉様と二人でお母様が経営していた薬局に戻りクボタ薬局をリスタートされました。二人で力を合わせて頑張っていた矢先、お姉様が急逝されてしまいました。様々な苦労をされながらも藤井先生はお母様やスタッフと協力してその後も店を切り盛りされてきました。
そんな藤井先生と日専同との出会いはお父様との知り合いのお客様が来店された際、キヨーレオピンを服用されている、と言う話になり「クボタ薬局さんでも扱ったらどうか?」と声をかけられて興味を持ち、湧永製薬様に問い合わせをしたところ、当時の担当社員さんが非常に熱心な方で、山梨部会の先生方に話をしてくださり、日専同への入会が決まったそうです。
入会してまもなく藤井先生の最初のターニングポイントが訪れます。当時は今に比べると色々閉鎖的だった薬業界。大学卒業後、修行する間もなく実家の店を継がれた藤井先生にとっていろいろなことを同業の方から教えてもらう機会がなかなかなかった中で、担当社員さんからの誘いで東京都多摩地区の店舗見学に行かれました。その店舗見学の際、現在は関一連のシニア会長として我々をご指導してくださっている、連合会長も務められた古木先生のお店などを訪問させていただき「なんでも教えてあげるよ!」「一緒に頑張ろう!」という開放的で優しい雰囲気、そして日専同流健康指導の学術的な知識に触れることで山梨にいるだけでは学ぶことができないことを勉強させていただいたそうです。
特に古木先生は丁寧に色々なことを教えてくださり、今でも本当に感謝されているということです。
また、店舗を改装する際は当時のヤングのメンバーが大挙して応援に来てくれたり、湧永製薬の社員さんも全力で応援してくれたりと、同志の絆の強さにも感激したということです。
そして2つ目のターニングポイントが全国大会での総合司会の担当をされたことです。その勇姿は会員限定で公開中の第27回全国大会PR動画の中でご覧いただくことができます。総合司会は現在、全国大会担当理事をされている増村智先生とのコンビで担当され、当時の西関東連合会は非常に勢いがあり、当時連長をされていた古木先生がドンと構えて全体を支えて、副連長の先生方が実務をどんどん進めていたそうです。
藤井先生は1年間にわたって各種行事で司会を務め、裏返りやすい増村先生の声を抑えつつ(笑)多くの経験を積まれました。また、当時の副連長の先生方からの厳しくも愛のある指導が、司会としてのスキルアップに大きくつながったと振り返っておられました。
【ターニングポイント③ドイツ・ガーリックシンポジウム】
そして最後、3つ目のターニングポイントは2024年にドイツで開催されたガーリックシンポジウムに参加されたことです。
僕も藤井先生がドイツに行かれると聞いた時「え!?ほんとに!すごいなぁ!」とびっくりした記憶があります。
お店が休めるように色々とやりくりし、大枚をはたいて(笑)ドイツに行かれたことは現在の店頭に本当に生かされているということです。
確かにドイツからの帰国後の藤井先生は新規推売の数などもどんどんUP!その理由をお聞きすると「どんどん売って旅費の元を取らなくちゃね!(笑)」と冗談半分で笑顔でお話をされておりましたが、詳しくお聞きすると、AGEやレオピンに対してさらなる自信を持てたことはもちろんですが、全国からガーリックシンポジウムに集まった素晴らしい先生方と同じ時間を過ごす中でプライベートな時間でしか聞くことができないような素晴らしい話を色々聞くことができて刺激になったということです。
【関節トラブルを乗り越えて】
日専同活動と並行して、藤井先生は数年前に股関節の手術も経験されました。術前は短い距離を歩くのも辛そうでしたが、ドイツでは誰よりもホイホイと元気に歩いておられたそうです(笑)。
この経験が、現在の健康相談にも活かされています。「歩けることの大切さ」を心から実感された先生だからこそ、お客様にも熱意をもって伝えることができ、レオピンや宝脚の販売にもつながっているとのことです。
日専同でも、女性の先生方の活躍が増えてきましたが、まだ躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方々へ、何かメッセージがあれば、と藤井先生にお聞きするとこんな話をしてくださいました。
「踏み込まないと道は開けないし、臆してはいけないと思う。役員もその役その役で学ぶことが本当にたくさんありましたよ。」
「垣根を越えるオープンな気持ちがないと、いろいろなお客様に対応できないような気がします。『この人は難しいかな?』と思ってしまうと踏み込めない。日専同を通じて多くの方と接することで、踏み込める自分になれたのかもしれません。」
そして最後には、笑顔でこう一言。
「私は日専同大学でしか勉強してないから、卒業できてるかしら?中退かしら?(笑)」
修行する間もなく家業に入られた藤井先生にとって、日専同はまさに〝学び舎〟だったのでしょう。
取材の最後に、藤井先生がこんな嬉しい言葉をくださいました。
「私が部会長時代の最大のファインプレーは、コウタ君を日専同に入会させたことなんだからね!」
あの時の熱意が、日専同にかける想いからあふれ出たものであったことを、今回の取材を通じて改めて実感しました。先生、本当にありがとうございました!
藤井先生は、数々の困難を乗り越え、持ち前の明るさとバイタリティーで山梨部会、関東第一連合会、そして日専同を支えてくださいました。
連合会の役員をほぼすべて経験され、まさに〝ユーティリティープレイヤー〟として、そして女性として、母として、薬剤師として、これからも日専同と地域に欠かせない存在でいてくださることを、心より願っております。
記者/早川弘太(情報部長代理)

今回東北連合会からご紹介するお店は、岩手県花巻市のサカモト薬局健康館さんです。
花巻市は岩手県のほぼ中央に位置し、人口は約9万人。西に奥羽山脈、東には北上高地の山並みが連なる肥沃な北上平野に位置し、季節ごとに変化に富んだ自然風景が広がる美しいまちです。また市の西部には、奥羽山脈の渓谷沿いに湧き出る花巻温泉郷があります。周辺は県立公園に指定され、立ちのぼる湯けむりと、目の前を流れる清流が情緒豊かな風景を醸し出します。豊かな自然・美しい観光地・そして温かい地域社会が魅力のまちです。
宮沢賢治の故郷として文学的な側面も持ち、農業や温泉が地元の生活を支えています。
これらの特徴が、訪れる人々にとって大きな魅力となり、住みやすさや温かさを感じさせる場所でもあります。そして、今や時の人メジャーリーガーの大谷翔平選手や菊池雄星選手の母校、花巻東高校があります!と笑顔で語る坂本先生。
サカモト薬局健康館さんのお客様は花巻市全域から来店されるとの事です。
お店は道路沿いにあり、道を挟んだ向かい側にドラッグストアの入る複合商業施設があります。周りにも大手ドラッグストアが数店ほどあります。その花巻市に約20年前、サカモト薬局健康館をオープン現在3代目の坂本秀樹先生。経営理念に「私たちは感謝と誠意の心でお客様に接し、健康で豊かな地域社会の実現に貢献します」を掲げ、花巻市に根ざした地域密着型の薬局として、多くの皆様に愛されているお店です。
お店では処方箋調剤をはじめ、医薬品や健康食品、介護用品など幅広い商品を取り扱っており、地域の皆様をトータルサポートしていけるよう取り組んでおられます。
サカモト薬局健康館さんの特徴の一つに、ドライブスルーサービスがあります。
お車から降りることなく薬の受け取りができるため、忙しい日常の中でもスムーズにご利用いただけます。特に小さなお子様をお連れの方や高齢者の方々にとっては、大変便利で安心できるサービスだと思いました。
そして坂本先生が特に力を入れているのは、「お客様一人一人に寄り添った丁寧なカウンセリング」との事です。薬剤師が処方薬の使い方から、健康管理に関するちょっとした疑問まで、親身になってお答えし、お薬や健康についてのご相談がしやすい環境を整え、いつでも安心してお越しいただける薬局を目指されております。店内は広く明るく、調剤待合室、OTC相談コーナーは広さが十分あり、お客様がリラックスして相談できる感じです。またPOPなども活用され、商品のアピールを上手くされております。
日専同入会のきっかけは、花巻市の会員先生がお店をやめるということで、湧永担当社員さんからの紹介で、6年前に入会されました。
ちょうど、他社商品を柱にしていたが、伸び悩みがあったためレオピンを柱にしていきたいと思ったそうです。しかし入会当時は、何も分からず何も出来ずにいたそうです。
初めての決起大会参加時は雰囲気にビビリ、おなかの調子が…と。(笑)そしてこれから先がとても不安になったそうです。(笑)
そこから部会・ゼミ・連研など、連合会行事に積極的に参加したことで、少しずつだが日専同の基本的な予防と養生の大切さなどを学ぶ事が出来たそうです。そして薬剤師さんとスタッフさんとの連携を上手く取るようにしていくことで、徐々に服薬指導が出来るようになり、推売に関しては前年を大きく上回る結果が出ております。
今年に入り、推売人数・二桁獲得!の月もあり、今波に乗っております。(私、猛烈に感動しております)今では間違いなく、サカモト薬局健康館の柱商品になっています。店の柱にしたいと思い、初めての決起大会に参加したあの日が懐かしいと話しておりました。(笑)
現在、OTC・日専同担当スタッフさんが、薬剤師さんと連携しスムーズに、声かけから服薬指導をされているそうです。お店ではお客様に感謝のイベントなども開催しているそうで、年4回ほど血流測定会・お楽しみ抽選会などを実施。毎回お客様に好評で喜ばれているようです。坂本先生は「私たちの薬局は、ただ薬を提供する場所ではなく、地域の皆様の健康を守るパートナーとして、日々努力を続けています。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。処方薬に限らず日常的な健康管理や予防・養生についても日専同流健康指導を行い、皆様がより元氣で健康な生活を送れるようお手伝いします。そして地域密着型であることを大切にし、地元の皆様からの信頼に応えられるよう、スタッフ一同誠心誠意サービスを提供しています」。と力強くお話されておりました。
これからも、声かけ・服薬指導・推売、皆で取り組んで参りましょう! レオピン・レオピン・レオピン・レオピン!!!
最後に坂本先生・スタッフの皆様、このたびは快く取材をお引き受けいただき、誠にありがとうございました。
記者/武藤修一(岩手部会長)

全国の先生方、こんにちは。今回は関東第三連合会から、埼玉県秩父郡皆野町にある「ドラッグイチワタ皆野バイパス店」をご紹介いたします。
皆野町は、秩父盆地の北部に位置し、自然豊かな風景と歴史ある町並みが共存する、人口約9000人の町です。秩父鉄道の皆野駅を中心に、地域住民の生活を支える商店や施設が並びます。そんな町にあるのが、今回訪問した「ドラッグイチワタ皆野バイパス店」です。
店舗は国道140号線、いわゆる皆野バイパス沿いに位置し、車でのアクセスが良好。周囲にはホームセンターや飲食店などもあり、地域の生活動線に溶け込んでいます。
訪問した日は春の陽気が感じられる穏やかな午後。店内に入ると、まず感じるのは明るく開放的な雰囲気です。広めの通路、整然と並べられた商品棚、そして所々に置かれた手書きのPOPが、親しみやすさとプロフェッショナルさを同時に感じさせてくれます。
処方せん受付カウンターのほか、一般医薬品、健康食品、日用品、化粧品まで幅広く取り揃えており、まさに「町の健康ステーション」といった印象です。OTCの相談スペースには椅子とテーブルがあり、落ち着いて話ができる工夫がなされています。
「ドラッグイチワタ」は、今年で創業160年を迎える老舗。江戸末期の創業以来、地域の健康を守り続けてきました。「私たちはヘルスケア・ビューティケアの相談販売を通して、地域の人々の美容と健康を守る薬局を目指します」との信念のもと、地域密着型の店舗を展開されています。皆野バイパス店は現在ある店舗の中ではもっとも古く、平成2 年(1990年)に開業しており、2020年に改装し調剤スペースを拡大しております。
地域住民の生活スタイルに合わせた品揃えとサービスを提供しており、特に高齢者の方々からの信頼が厚いとのこと。健康相談やサプリメントの提案にも力を入れており、定期的に測定会やイベントも開催しています。現在は「コストコ」や「IKEA」の商品を定期的に仕入れて販売したり、出川哲朗さんのCMで有名な「リライブシャツ」などの取り扱いなど、新しく珍しいサービスを行っています。
最近は「皆野町こどもの居場所づくり支援事業」の一環として「子ども薬剤師体験」を年4~6回行っていて、調剤体験やハンドクリーム作り、スライム作り、バスボム作りなど、毎回40人以上が参加するイベントを行っています。
コロナ禍の時には、店頭での抗原検査を行ったり、町からコロナ患者への支援としての食料品の供給を任されたり、町へマスクの支援を行ったりしています。
店頭には、血圧、血流測定器やストレスチェッカー、肌診断機や握力計などがあり、測定会を定期的に実施しています。
日専同には15年以上前から加盟しており、湧永製薬の商品も積極的に取り扱っています。「レオピンをきっかけにお客様との会話が弾むことも多いんですよ」と新井店長。店舗では、毎朝朝礼時に皆でレオピンを飲んでから開店し、メインレジでパートの大澤さんや阿佐美さんなどがレオピンの服薬指導を勧め、詳しい話を聞きたいような方は、医薬品の接客コーナーに案内し、店長や久保田さんがレオピンやエナックWなどを含めた服薬指導を行って推奨販売を行い、買っていただいた方などには、しっかりお礼状を送っています。化粧品コーナーでも、若林さんや霜田さんが化粧品を勧める傍らシトリーヌαを勧めています。また、上位顧客の方には、季節の養生法などを含めたニュースレターを毎月送っています。その中にはスタッフの「最近のおススメ」や「よく聞く音楽」などを載せて、より親しみがわきやすくなる工夫をしてあるようです。
スタッフも登録販売者や化粧品担当の方を含め、明るく丁寧な接客が印象的でした。
店舗運営で大切にしていることを伺うと、「とにかく、相手の話をよく聴くことですね」と新井店長。「お客様が何を求めているのかを見極めて、適切な提案をする。その積み重ねが信頼につながると思っています」とさわやかに語ってくださいました。
160年という歴史を感じさせる一方で、新しい取り組みにも積極的な「ドラッグイチワタ」。その柔軟さと温かさが、地域に根ざした薬局としての存在感を際立たせています。
皆野の自然に包まれたこのお店には、まさに「人の温かさ」と「企業の力」が調和した空気が流れていました。これからも地域とともに歩む「ドラッグイチワタ皆野バイパス店」から目が離せません。
新井店長、そしてスタッフの皆様、今回の取材に快くご協力いただき、誠にありがとうございました。
記者/一和多健太郎(関東第三連合会情報部長)