コメント 秋ゼミは、楽しみましょうという児島連長の言葉通り、家族的な暖かいゼミとなりました。また、斉藤先生のご家族を交えたご講演に感動し、渡邊先生のヤングパワーと日専同流健康指導の基本のご講演で再確認出来たゼミでした。
コメント グループディスカッション、かなり盛り上がりました!!
コメント 新しい会場での開催で、二人の講師の先生から、具体的な店頭実践のお話などから多くの気づき、そして三氣を頂きました。
コメント 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、決起総会以降の行事が全て中止という異常事態となりましたがこの度9ヶ月ぶりに開催することが出来ました。
講師の先生方のご挨拶、ご講演では、今の時代を的確に捉え、前向きで温かく包み込んでくれる九連愛に溢れたお話を頂きました。多くの先生方や皆様に多大なるご協力を頂き本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
今月号の日専同「お店探訪記」は、初代日専同会長宮下博先生が所属部会されていた岐阜第一部会の部会長、おおはし薬局さんを紹介させて頂きます。おおはし薬局さんは、岐阜県で2番目に人口が多い街で、伊吹山、養老山脈に囲まれ長良川、揖斐川などの一級河川が網の目状に流れていて、綺麗な水が豊富で水都とも呼ばれる大垣市で開局されています。大垣市は、松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」むすびの地としても有名で記念館もあります。
おおはし薬局さんの歴史を少しだけご紹介します。おおはし薬局さんは創業者 大橋真吾さんが大正8年(1919年)に創業。その後 昭和27年に株式会社を設立、株式会社 大橋薬局(店名は おおはし薬局)が誕生しました。現在の部会長の先生のお父さんが会社経営と商店街の発展に力を注ぎ、母ふみ子は「薬局製剤」の研究に力を注ぎ、現在ある、皆様に人気の「ひふ薬」のベースともなった、元祖ひふ薬を「美肌素」という名前で販売し、赤ちゃんから大人の方まで多くの方に「安全で、良く効くひふ薬」としてご愛用いただける人気品!ひふ薬以外にも「かぜ薬」「胃腸薬トップ散」や「痛み止め-どん」などの色々な薬局製剤を手がけ、現在にいたっています、お店の看板主力商品にもなっております。薬だけでなく、化粧品分野におきましても、各種メーカーを取り揃え、販売や美容相談や お手入れサービスなど展開されてきました。赤ちゃんと子供服のお店、健康食品のお店などもされました。そんな頑張り屋の父を若くして突然の心臓病で亡くし、その後祖父、祖母も立て続けに亡くしショック状況下の中、反面、「がんばらなくては!」と熱い志を抱き24歳で3代目として社長に就任。その後、薬局製剤の産みの親の母をも早くしてガンで亡くされましたが、母の想いを継いで 大橋先生が 頑張って薬局製剤の研究・製造・販売を昔以上に頑張って行っています。品数も豊富になっています。皆さまに愛される地域の「かかりつけ薬局」として日専同精神で頑張っておられます。
おおはし薬局のシンボルマーク 何で「うさぎ」なんですか?と「うさぎのミニちゃん」のお話を聞きました。古事記の「因幡の白兎」のお話で、だましたサメの逆襲にあってケガをしたうさぎを大国主命(おおくにぬしのみこと)が傷ついたうさぎの肌を池の水で洗い、がまの穂で、全身をまぶして治してあげた、というお話です。まさに治療に関してのルーツなお話です。そんな訳で鳥取県の白兎海岸に因幡の白兎や大国主命を祀ってある「白兎神社」がありますが、ここが日本医療の発祥の地でもあり神様との事。神社内には医療や薬品に関しての多くの企業からの奉納がいっぱいとお聞きしました。医療にたずさわる側として、そんな「うさぎ」を創業当時からシンボルにされたとの事です。うさぎは、我慢強い動物でもあり、優しい動物でもあり皆様から愛される可愛い動物!そんなイメージの薬局を目指すという気持ちも込められています。
お店では、プライベートブランドとして「薬局製剤シリーズ」を展開されていて、良質の原料を使用し「一日でも早く治って欲しい」という願いを込め日々研究し製造販売をされています。お店の売り上げ構成は、一般販売45%、化粧品45%、調剤10%ですから、相談販売を基本とする接客が主流で、まさに日専同の根幹を貫く店舗経営をしていらっしゃいます。
社長の大橋則雄先生は、イベント事が大好きで、色々なイベントの企画・開催・サポートを行っています。特に音楽関係・動物保護活動を積極的に行われております。音楽はジャズ・J-POP等々のジャンルのコンサートやライブの開催、動物保護活動は、犬猫の保護団体との犬猫譲渡会の開催や盲導犬協会への支援や協力など、
その他数々のボランティア活動されています。(https://www.ohashi-d.co.jp/)
地域に貢献し、地域と積極的に交流を大切にすることで、お店の存在感&ステータスを高め、地域とのつながりを、とても大切にされています。
社長夫人の典子先生は、とても生真面目な方で、薬剤師会・医薬品・化粧品等の研修会の出席率は非常に高く医療関係者からの信頼も厚く社長の苦手なお堅い仕事の部分のフォローを完璧にされておられ、おおはし薬局の屋台骨として活躍されています。
そんな、ご夫婦を中心とした
おおはし薬局さんは、大垣市の駅前アーケードで唯一無二の地域の薬局さんで、知らない人は、大垣市民でないと言ってもいいほどの有名店です。
おおはし薬局さんが大垣城の真正面に位置することもあり、綺麗な娘さんのご意向で外装と内装を落ち着いたシックな感じにイメージチェンジされましたので取材をお願いし、快く受けて頂きました。改装の仕掛け人の綺麗な娘さんとお話しできなかったのは残念ですが、改装後の店内写真を見て頂ければセンスの良さがうかがえます。また、お邪魔したいと思います。
本店から2キロ離れた所にある支店の旭町店には何と薬局の中に「ゴルフのシミュレーションスタジオ」があるんです。表の看板を見て「ここは薬局? ゴルフ練習場?」そんな感じでNHKの取材もあったとの事です。
お店におじゃまするとゴルフ好きなお客様がゴルフを楽しんでおられます。大橋先生がゴルフレッスンもされています。大垣市の競技ゴルフの代表チームの監督もされています。まさに薬の販売だけでなく、みなさんに喜んでいただけるお店造りを目指してるんだなあーと感じました。マルチですね。
次回のえきすの部屋では、旭町店を中心としたゴルフ談義を是非取材させてほしいと懇願してまいりました。
記者/児玉 豊(中部連合会情報部長)
先生方こんにちは。今回、近畿第一連合会からご紹介させて頂くお店様は、大阪府柏原市のマサミ薬局様です。大阪府民でも10人中9人が間違える(笑)という地名の読み名。
奈良県の橿原市(かしはら)ではなく大阪府の柏原市(かしわら)です。柏原市は大阪の中河内地域、奈良県との境の位置にあります。面積は、2533ヘクタール(東京ドーム約541個分)あり、人口は約6万7千人、江戸時代の終わり1850年前後からぶどう栽培が盛んになり、このぶどうからできたワインは柏原ワインとして知られています。西日本で現存する最古のワイナリーもあり、日本酒の醸造技術を用いてワイン醸造を大正3年から始めました。また、奈良県が水源の大和川があることで、その付近では多くの古墳や遺跡も発掘されており、市内にある横穴墓は大阪府では現在柏原市でしか発見されていません。史跡高井田横穴公園には直径20メートルの円墳があり豪華な副葬品の他、日本に数例しかない古代のアイロンとされる火熨斗も出土しています。ご興味のある先生は柏原市立歴史資料館のほうへ足を運んでいただき、ぜひご覧下さい。
マサミ薬局様は今年で創業50周年を迎えられます。50年前の出来事といえば、巨人の長嶋茂雄選手の現役引退やルバング島から小野田少尉が日本へ帰還した年であり、フィンガー5が『学園天国』を発売した時期でした。
この店舗を運営されているのは現在ヤング部長として近畿第一連合会を引っ張ってくださっている米川元章先生です。店舗は、大阪の中心部にあるJR天王寺駅まで電車で約20分・JR大阪駅まで約45分の位置にあり、大阪市のベッドタウンとして発展してきました。近鉄大阪線の法善寺駅前にありますが法善寺と言っても「包丁一本~、さらしに巻いて~」の大阪ミナミの法善寺(観光スポット)ではありませんよ。(古すぎてお若い先生方にはなんのこっちゃ?ですよね)米川元章先生は店舗レイアウトからもお判りいただけますが、調剤をメインとした作りの中にしっかりと日専同流健康指導のエッセンスを取り入れる事で地域住民の皆様の健康と快適な生活のお手伝いをすることが嬉しいのだそうです。製薬会社勤務の後、ご両親が開設されたマサミ薬局様に入局されると同時に30歳で日専同に入会されました。その後2年目で当時の大阪7部会の部会長になられました。店内に入ると東京スカイツリーならぬ大迫力のグリーン末タワーがお出迎えしてくれます。ダイエット中の方、外食が多い人などは店内に入るだけで相談したくなるほど魅力的に目立っています。私も思わず相談しようかなって相談机に座ってしまいました。
しかし、今日は相談しに来たのではありません。さて、メモとカメラを早速取り出して取材開始です。
訪問させて頂いた時期は、4月下旬。
朝晩の気温差が激しく衣替えに困っているお客様も多い中で体調の変化を訴える方が増え始めた頃です。
読書家としての一面もある米川元章先生が打ち出した店内の訴求ワードは、温活・花粉症・後鼻漏・筋力アップをテーマにした文言が数多くあり、毎日の気温やお客様のニーズに合わせた売り場作りに力を入れておられます。また、ブラックボードを手書きにすることで言葉では伝えきれない店主の想いやお待ちいただいているお客様に対して、一度見ると忘れられない印象になり、お客様を飽きさせない工夫と同時にマサミ薬局様の特色にもなっております。
そして店内のいたるところに観葉植物などの鉢植えが置かれており、来店された全ての方に癒しと安らぎを与える空間を演出しています。これらのご担当は奥様だそうです。写真のように調剤室のガラス窓には日専同正会員之章が掲示されており、先生のお仕事に対する真摯な姿勢を高らかに宣言されているように感じました。地域の方でお困りごとがあれば喜んでお手伝いしますよと、処方せん・健康相談・漢方相談だけではなく積極的にレオピンに加えて紙おむつなどの商品配達や在宅医療にも取り組んでおられます。柏原市にマサミ薬局様があって本当によかったと一人でも多くの方に思ってもらえるような店舗をこれからも目指していきたいですと力強く語るその真剣な表情に先生の本気度を肌でビンビンに強く感じました。目指せ開局60周年70周年80周年、柏原市になくてはならないマサミ薬局様。
実直なお人柄と眼鏡を外した際のつぶらな瞳がお客様と部会員を引き付ける米川元章先生でした。帰り際に店舗の前で大きく手を振りお見送りをしていただき温かい気持ちで店舗訪問を終えることができました。
ご一緒に店舗運営をなさっている愛しの奥様にもお会いしたかったのですが取材の日はお会いできませんでした。夫婦二人三脚での店づくりは良い事も大変な事も共に歩んできた結果、お店の雰囲気や先生の人柄に表れている気がしました。
観葉植物からの微かな芳香を思い出しながら、ペンを置かせていただきます。
米川元章先生この度はお忙しい中取材を快く引き受けていただきありがとうございました。
記者/森賀小百合(近一連情報部長)
全国の先生方、こんにちは。今回は関東第三連合会から、「ナイス薬局」さんを紹介いたします。
「ナイス薬局」さんは埼玉県川越市にあります。川越市は、関東平野の西部、武蔵野台地の東北端に位置し、面積109・13㎢、人口35万人を超える中核市です。新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました。蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ、都心からのアクセスも良いことから、毎年多くの観光客が訪れています。最近ではよく「小江戸」と呼ばれており、人気の地域です。
ナイス薬局は小江戸川越一番街蔵造りの町並みからすぐのところにあります。
3月の春季ゼミナールの翌々日、雨の降る中に取材に行ってきました。
店内に入ると、処方せん受付のカウンターがあり、その先に待合スペース。そこにはお客様(患者様)が待っていても退屈にならないように、色々な仕掛けを用意してありました。その先に医薬品コーナーがあり、レオピンをはじめとした湧永製品があります。相談用スペースには血流測定器や体成分分析器などがあります。(店内にはいたるところに説明のポスターや、商品が並べられています。観葉植物でホッと癒される方もいるのではないでしょうか。)
開業は2000年12月。新座市(埼玉県)に(株)須田薬局があり、現社長の須田徹先生のお兄さんが経営されていたそうです。ファーマシースタイルで調剤やOTC医薬品、化粧品(資生堂、カネボウ、コーセー、花王)、雑貨を取り扱っていたそうです。その後医薬分業の波に乗り、川越の眼科の門前にあった八百屋さんの跡地で独立開業しました。薬剤師2人で始めましたが、医療センターの院外処方化や、近隣に内科、耳鼻科、メンタル、歯科が開院して、現在は薬剤師4人、医療事務(登録販売者)1人でやりくりしているそうです。
日専同の入会は2016年。当時の湧永製薬の営業さんが何度も来局してとりあえず置いていたぐらいだったそうです。「レオピンロイヤル(指定商品)」が仕入れできないくらいポイントが足りない状態でしたが、部会に参加する度に、色々な先生が商品の勧め方を親身になって教えてくれたそうです。
もともと社長は研修が大好きだったそうで、ご夫妻で参加されている姿をよく見かけていました。奥様はゼミナールなどに和装で出席されていたので、白衣姿の弘子先生は新鮮に感じました。そのうちに、息子さん(須田庸聖先生)が、三井病院薬剤部から戻ってきた事で、じっくり相談ができる薬局にどんどん変わっていったそうです。
須田庸聖先生は、ヤングライオンズにも所属し、研修時のうなずきは黒沢会長も認めるほどです。埼玉第1部会の部会長として日々努力されており、今期からは関東第三連合会の筆頭部会長を任されています。
日専同の活動については「小学生のころからずっと薬局に出入りしてきたのに、大学を出て病院に務めている間に、知らない製品が並んでいて驚きました。ゼミナールに出席すると、ヤングに大学の同級生が所属していると言われ話を聞きました。こんなに面白い事をしているところがあるならとヤングにも入会しました。埼玉第1部会の先生方から様々なことを親身になって教えて頂き、ヤングでさらに『日専同とは?日専同流健康指導とは?』など、楽しみながら知識と知恵を深めることができています。関東第三連合会の先生方、出会った日専同の先生方皆様から色んなことを教えて頂いたことで、今の私があります。」お母さまである弘子先生は「息子さんが頑張っていらっしゃる関三連の渡邊美知子先生や阿久津芳枝先生をお手本とさせていただきたいと思っています。」とおっしゃっていました。
「かれこれ8年経ちましたがまだまだわからないことがあるので、お客様に飲んでどんな感じですか?飲んでいて変わったことはありましたか?と聞いてどんどん教わる毎日です。」と庸聖先生。
日専同でも「調剤プロジェクト」などに所属し、第57回日本薬剤師会学術大会でも昨年の和歌山に引き続きポスター発表をする予定です。先日の関三連連合会研修会では「薬局・薬店におけるセルフメディケーションの重要性――日薬学術大会発表への取り組み――」という題で、講演を見事にしていただきました。
今後もさらに飛躍される「ナイス薬局」と須田庸聖先生に注目していきたいと思います!
第57回日本薬剤師会学術大会は2024年9月22日(日)23日(祝日)にさいたま市で行われます。日本専門薬局同志会ブースも展示予定です。須田庸聖先生の発表を聞きに、ぜひおいでください!
須田庸聖先生、須田弘子先生、この度の取材を快く引き受けていただきありがとうございました。
記者/一和多 健太郎(関東第三連合会情報部長)