コメント 秋ゼミは、楽しみましょうという児島連長の言葉通り、家族的な暖かいゼミとなりました。また、斉藤先生のご家族を交えたご講演に感動し、渡邊先生のヤングパワーと日専同流健康指導の基本のご講演で再確認出来たゼミでした。
コメント グループディスカッション、かなり盛り上がりました!!
コメント 新しい会場での開催で、二人の講師の先生から、具体的な店頭実践のお話などから多くの気づき、そして三氣を頂きました。
コメント 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、決起総会以降の行事が全て中止という異常事態となりましたがこの度9ヶ月ぶりに開催することが出来ました。
講師の先生方のご挨拶、ご講演では、今の時代を的確に捉え、前向きで温かく包み込んでくれる九連愛に溢れたお話を頂きました。多くの先生方や皆様に多大なるご協力を頂き本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
今回、関東第三連合会からご紹介するこま薬局は数多くの処方箋を応需しながら、併設している居宅介護支援事業所「つむぎ」、認定栄養ケアステーション「ほほえみーる」と連携して料理教室、健康講座、オレンジカフェなどを開催しています。併設されている認定栄養ケア・ステーションとは、地域の皆さまが栄養ケアの支援・指導を受けることができる地域密着型の拠点として日本栄養士会から認定されている施設のことです。現在、全国に512拠点が設置されています。こま薬局内の栄養ケアステーションでは、食・栄養の専門家である栄養士・管理栄養士がサポートして「食べ物から健康は作られている」をコンセプトに、いつも楽しく笑顔で生活出来るサポート活動をしています。オレンジカフェは認知症になっても住み慣れた地域で安心して過ごせるよう、ふじみ野市が認定した場所で、認知症の人やその家族、地域住民などが集い、交流する場です。食事を楽しみながら、日々の悩みを相談したり、顔なじみの関係を築きながら、気軽に安心して過ごせる場所を地域の皆様と一緒につくっています。栄養ケアステーションとカフェに加えて月4回のぴんしゃん体操教室、月1回の昼食会など様々な行事が開催されています。この様にこま薬局では、「薬」と「食」を通じて地域の方々と一緒になって予防と養生を広める活動をされている薬局です。
こま薬局は池袋から東武東上線で約30分の距離のふじみ野駅から徒歩12分です。ふじみ野市は埼玉県でも東京に近い南部に有り、関三連学術教育部長をされている関根康二先生が社長をされているカイエー薬局グループの店舗です。こま薬局には、管理栄養士が3名在籍しており、栄養ケアステーションと連携して病気や体調の改善に薬と食が補いあう事でよりスムーズに改善する事が出来ます。その後の体調や栄養管理の大切さを指導する事が出来る体制がしっかりしていて、6月から近隣の医師から指示書による栄養指導も始まり、診療報酬の加点も取っておられます。調剤薬局として、より未来を見据えた取り組みをされている店舗です。
レオピンもレオピンファイブを主体に陳列されており、調剤で来局された患者様や栄養ケアステーションなどにいらしたお客様にもお声がけをして試飲、相談販売をされています。取材対応頂いた管理栄養士の安藤塁先生のお話の中で、以前3階の体操教室に通われているお客様が、食欲が無いと言われていたので、ヤングで勉強したてのレオピンを試飲したところ、その日の内にまあまあ食べられる様になったとレオピンを買いに再来店頂きました。その後も毎月開催しているカフェのランチに来られており、以前はご飯少な目と言っていたのが、最近はしっかり完食出来る様になったと感謝されたとの事です。お客様の生活に寄り添ったからこそ、推売に直結出来た例と思います。
その3階のスペースを利用してカイエー薬局グループの全員参加の研修会や入社式そして懇親会も行なっています。キッチンを完備したこの場所を活用する事で、グループ社員の頭脳と胃袋を束ねている中心的な場所でもあります。
こま薬局は、ほぼ全員が二十代で運営されています。店内に掲示されている全員の顔写真付きプロフィールや商品POPや情報冊子のデザイン、そこに使われている可愛いキャラクターや色使いのセンスも若い感覚に溢れています。店舗の入口近くにグリーン末の試飲コーナーがあり、並びに体組成計やプレビジョン陳列、歩幅チェックコーナー、丸テーブルの栄養相談コーナーと一連でつながっています。グリーンの明るい健康的な色を使ったソファーを設置して、元気な色彩からも健康や明るい気持ちになる様に後押ししてくれています。
関三連会員の情報交換に活用されている「関三わくわくLine」の中で歩幅を話題にフレイル対策を提案するきっかけとして、床に足跡の形をしたPOPを歩幅に合せて貼っているとの投稿を見たことがありました。こま薬局には足形POPを散歩でもしているかの様に貼ってありました。ブラックボードを含めて優しく気軽にフレイルを考えてもらうコーナーです。知識を知恵にかえて活用されていました。
店舗正面にある、レジとレオピン陳列の後の壁にある、液晶テレビに流れていた動画はメーカーからのコマーシャルと思って見ていたら、リハビリ運動の紹介、栄養の改善や料理の方法などをカイエー薬局グループの社員さんで作っていると聞いて、この積極さや実行力はやはり若さが一番のパワーとなっていると感心させられました。思い立って実際に形になるまでを社長を含めて一丸となって実行された事と思います。
若いと言えばヤング。関三連ヤング部には15名の部員が在籍しています。ヤング部長の大出敬祐先生と取材を受けて頂いた安藤塁先生を含め4名はカイエー薬局グループの社員さんです。関三連ヤング部は全国のヤング部の中でも一番大家族との事。数だけでなく結束力や実行力も日本一と私事ですが思っています。カイエー薬局グループとして市民講座にも積極的に講師として参加していて、最近では同僚でヤング部員の斉藤亮太先生と二人三脚で健康と食の講演をして来ました、との事でした。ヤング部で一緒に活動している経験が店頭でも明らかに良い影響をもたらしています。
関根社長の居る関根薬局本店も先日改装をしてイメージの大転換をされたとお聞きしました。どんな仕込みがされたお店なのか、近い内に見学に行きたいと思っています。まだまだ紹介したいお店が沢山ありそうです。次回の関三連からのお店探訪記をお楽しみに。
記者/藤本 博(関三連情報部長)
静岡県の最南端の街
静岡最南端というと、伊豆半島にある南伊豆が浮かぶと思いますが、最南端は「凄い風です、立っているのがやっとです」と台風の中継で使われる〝御前崎〟なんです。最南端の岬に立つと、地球が丸く見え壮大です。今回訪れたのは、その〝御前崎〟にお店を構える『オガワ薬局』様、杉浦敦子先生のお店です。南に海、三方は山に囲まれ自然豊かな街ですが、総合病院や市役所、ビジネスホテル、そしてドラッグストアも数件立ち並ぶ街の中心部に、昭和の時代からそこにありました。しかし、昭和を感じさせない建て構えは、天井の高さからでしょうか。北向きなのに明るく開放的です。お店が華やかな理由の一つに、POPが多い事もあると思います。一つ一つ丁寧に手作りされており、大きなものもあり、とても目を引きます。POP の横に並ぶ商品も誇らしげ、私のお店に並んでいる同じ商品でも違うように感じてしまいます。
調剤80パーセント
相談薬局としての役目をしっかり果たされながら、門前薬局でもなく、周りにドラッグストアや調剤薬局がありながら、調剤の割合が80%というのは、地域の院外処方が発展していたためで、早くから宅配が始まっていたからだそうです。いつもの処方箋のお客様が、施設の在宅一号者となり、縁を頂けたことも大きいそうです。
杉浦先生は二代目オーナー
創業は昭和四十八年で、今年五十年を迎えます。杉浦先生は、平成十六年の四月に、前のオーナーが年齢的に続けることが大変になり、店名や形態など全てを前オーナーの意思そのままに受け継がれました。創業当初から、地域密着型の相談がしっかりできる薬局で、前オーナーのファンも多く、お客様に自分の方を向いてもらうのに五年かかったと杉浦先生は言われます。レオピンも長年取り扱われていましたが、ご自身の気に入った良い商品をお客様に勧めるというポリシーのため、レオピンはしっかりお勧めされていたそう
ですが、他の湧永商品はそれほど積極的ではなく、他のメーカーの推売品も数多く取り扱われていたようです。
そんなたくさんの推奨品がある中、杉浦先生は、なぜレオピンを、また日専同で頑張ろうと思われたのか・・・。
決め手は部会
日専同行事に初めて参加された時は、ほとんどの先生が味わう衝撃、全員での綱領唱和と君が代斉唱は驚かれたそうですが、その頃の静岡一部会の先生方は、ご自身の親世代の先生がほとんどで、杉浦先生は飛びぬけて若く浮いた状態だったそうです。それがまた良かったのか、平日の夜、お店を閉めてから一時間かけて参加していた部会に、遅れて参加される杉浦先生を優しく受け入れてもらえたそうです。だからこそ、杉浦先生も次の世代を引っ張っていかれる先生になられたのですね。
母の教え
杉浦先生のお母さまも薬局の三代目として今でもお店を経営しておられます。そのお母さまが言われ続けたのが、多くの実業家や歴史上の偉人にも影響を与えた、二宮尊徳の『報徳思想』でした。近道を行こうとせず、地道に誠実に積み上げ繰り返していけば、行きたい方向に行ける。日専同に通ずるものがあります。
「最年長記録はまた作れる」と名言を残されたゴールドメダリストはお姉さん
まだ記憶にも新しい去年の全国大会で記念講演をされた杉浦佳子選手は、杉浦先生のお姉さまで、講演で話された中にもお母さまの教えを感じ取ることができます。常に夢、目標をもたれ、邁進される。己に負けず、逆境にも打ち勝ち、東京パラリンピックでは、二
つのゴールドメダルホルダーという快挙を成し遂げられました。
杉浦姉妹の生まれ育った町、お店の隣町の掛川では誇り高く、東京オリンピック・パラリンピックで金メダルをとられた選手だけに贈られる〝ゴールドポスト〟が、掛川市の中村郵便局にありました。
日専同の先生方へ
その杉浦選手が我々に求める事が、アスリートはお薬に注意を払わなくてはならず、ドーピング問題にとても繊細で、漢方薬や健康食品にも気を使う。薬のこと身体のことを相談できる人を探しているアスリートは沢山いる。病院は病気にならないと行かない。しかしお薬屋さんには、健康な人でも行けます。日専同の先生方なら力を貸してくださると思う。
(恵気素2023年3月~5月号に掲載されています)
中部の決起大会で先取り!!
全国大会の四ヶ月ほど前の中部の決起大会でもご講演下さっていました。その時〝手形〟を頂いたのです。中部の先生方のお店に飾られています。〝手形〟を頂いた理由は、自転車を乗るには手の力も大きくかかわってくるのですが、杉浦選手は右側に麻痺が残っているため、勝つために大きな働きをした左手を拝見したかったのです。
素敵な姉妹
杉浦先生と杉浦選手は、3つ違いの姉妹ですが、お姉さんの話をされる杉浦先生から、仲の良さを感じます。お店にも、杉浦選手の活躍が一目でわかるコーナーが作られ、きっと杉浦選手の一番の応援団は妹の杉浦先生初め、スタッフ、お客様、お店に関わる全ての方々なのだろうと思います。
女性ばかりのお店
杉浦先生がオガワ薬局をスタートさせてから、約二十年ずっと変わらず支えてみえるスタッフがお二人、もう定年の年齢を越えられているそうですが、まだバリバリ働かれています。働き心地、働き甲斐のあるお店なんでしょう。スタッフ全員女性、男性スタッフを拒否しているわけではないそうなんですが、縁があるのは女性ばかり、そして全員杉浦先生より年上の方ばかりだそうですが、皆さん若々しく楽しそうです。
「なんとかなる!!」
只今、連合会の総務部長として、連合会を、川原連長を支えてみえる杉浦先生は、自他共に認めるにぎやかな存在です!! きっとお店でも同じだと思われ、十周年イベントでは、自ら率先し、地元商工会のキャラクターの〝きらっぴー〟の着ぐるみを着て盛り上げました。
それから更に十年が経とうとしていますが、続けてこれたのは、縁が縁を呼んでくれたからと杉浦先生。「何とかなる」といつも前向きな明るさからだと、私は確信しています。常々「お店が続けられているのは、スタッフがしっかりしてくれているから」と聞いています。スタッフの皆さんが支えたいと思われるお人柄、中部の先生方も、杉浦先生にメロメロです♡
私も、半日かけて取材させていただきましたが、お休みにもかかわらず、御前崎・掛川を案内していただき、楽しい時間を過ごす事ができ、更に杉浦先生の虜となりました。杉浦先生、そして突然お邪魔させていただきましたお母さま、ありがとうございました。また、オガワ薬局のスタッフの皆さま、ありがとうございました。
記者/浅井 美帆(中部連情報部長)
今回ご紹介するのは恵氣素に連載中のKoDeBu 通信でお馴染みの佐野かおる先生のお店です。佐野先生は現在、東関東連合会茨城部会の部会長をされ、昨年の10月18日には漢方薬房MoMo として佐野薬局の支店をオープンいたしました。
思い起こせば、「漢方相談の店を出そうと思って物件探してるんだー」とおっしゃっていたのが、確か去年の全国大会のリハーサルの時。そこから間もなく、50回目の全国大会が無事に開催され、しかも司会という大役を果たした先生。その4か月後に新店舗をオープンさせるとはなんともすごい行動力!! さぞかし忙しかったことでしょう。
お店は茨城県(いばらぎじゃなくていばらきです)の笠間市という所にあります。少し前の恵氣素(2023. 2月549号のえきすの部屋)に佐野先生の笠間市紹介の記事が載っていますので、笠間市の詳細についてはそちらをご覧ください。笠間市にある笠間稲荷神社のことや名産の栗などについて楽しい記事が掲載されています。特に笠間稲荷神社については笠間の歴史含めてものすごい知識をお持ちなので、歴史や神社好きの方は佐野先生にお会いした際には是非色々聞いてみることをお勧めいたします。
お店の名前「M o M o」の由来を聞いてみました。「M oM o」の由来は二つあって、ひとつは児童書のモモからで、主人公モモのように、時間泥棒に余分な時間を掠め取られて余裕のない生活を送っている人たちの時間を取り返して、ゆとりのある生活を取り戻してあげたい、かつ主人公モモがとても聞き上手で、モモに聞いてもらうとみんな悩みが解決して楽しい気持ちになるから、佐野先生もそういう風になりたいという思いを込めてだそうです。そして、もう一つは本店である佐野薬局が100年薬局のため、その百年の歴史を超えるお店を作りたいということから百(もも)から由来しているとのことでした。とても素敵な店名ですね。
店内に入ると大きな窓から入る自然光が明るく店内を照らし、家具や棚も色が統一されていて、心地よいBGM と共にとてもゆったりリラックスできる空間でした。
お店を構えるにあたって立地条件もさることながら、一番重要視したことは駐車場だそうです。そう! 茨城県は1人1台車所有が当たり前の超超超車社会。ですので、車が止めやすく、また道路に出やすいかどうかはかなり重要なポイントなのです。当日取材に伺った時ももちろん車は止めやすく、そして出やすかったです。
接客で心掛けていることは、とにかく笑顔が一番!!お店で過ごす時間を少しでも楽しんでもらえるように、日専同での五段階接客を意識しながら、一人一人にゆっくり時間をかけて相談するようにしているとのことでした。
10月の1周年に向けて今後はカルチャースクールや健康の集いなども積極的に開催していく予定だそうです。
佐野先生の人柄、知識の豊富さで、今までも相談に来たお客様がどんどん元気に、そして笑顔になっていく姿が沢山あったと思いますが、新しい店舗でも元気の輪がどんどん広がっていくことでしょう!
茨城部会部会長として今後の部会についてお聞きすると、自分が右も左も分からない時に部会での症例検討などで養生法や声掛けなど多くのことを学んだそうです。だから、部会の先生方が楽しく学べる、日専同活動ができるよう運営を考えていきたいとおっしゃっていました。コロナ禍でなかなか思うようにできなかったことも
あったと思いますが、明るく楽しく学べる部会へ向けてさらなる飛躍に期待です。
最後に日専同の思い出を聞いてみると、日専同の先生方に教えていただいたことだけで生活し、店頭活動ができている。現在進行形で、また未来永劫まで、先生方にいただいた言葉が、思い出であり、道しるべとのことでした。佐野先生と交流がある先生方、先生のあの一言が佐野先生の原動力になっているそうですよー!!!!
佐野先生 この度はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
記者/青木 秀一(東関連情報部長)