コメント 秋ゼミは、楽しみましょうという児島連長の言葉通り、家族的な暖かいゼミとなりました。また、斉藤先生のご家族を交えたご講演に感動し、渡邊先生のヤングパワーと日専同流健康指導の基本のご講演で再確認出来たゼミでした。
コメント グループディスカッション、かなり盛り上がりました!!
コメント 新しい会場での開催で、二人の講師の先生から、具体的な店頭実践のお話などから多くの気づき、そして三氣を頂きました。
コメント 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、決起総会以降の行事が全て中止という異常事態となりましたがこの度9ヶ月ぶりに開催することが出来ました。
講師の先生方のご挨拶、ご講演では、今の時代を的確に捉え、前向きで温かく包み込んでくれる九連愛に溢れたお話を頂きました。多くの先生方や皆様に多大なるご協力を頂き本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
先生方こんにちは。今回、近畿第一連合会からご紹介させて頂くお店様は、大阪府柏原市のマサミ薬局様です。大阪府民でも10人中9人が間違える(笑)という地名の読み名。
奈良県の橿原市(かしはら)ではなく大阪府の柏原市(かしわら)です。柏原市は大阪の中河内地域、奈良県との境の位置にあります。面積は、2533ヘクタール(東京ドーム約541個分)あり、人口は約6万7千人、江戸時代の終わり1850年前後からぶどう栽培が盛んになり、このぶどうからできたワインは柏原ワインとして知られています。西日本で現存する最古のワイナリーもあり、日本酒の醸造技術を用いてワイン醸造を大正3年から始めました。また、奈良県が水源の大和川があることで、その付近では多くの古墳や遺跡も発掘されており、市内にある横穴墓は大阪府では現在柏原市でしか発見されていません。史跡高井田横穴公園には直径20メートルの円墳があり豪華な副葬品の他、日本に数例しかない古代のアイロンとされる火熨斗も出土しています。ご興味のある先生は柏原市立歴史資料館のほうへ足を運んでいただき、ぜひご覧下さい。
マサミ薬局様は今年で創業50周年を迎えられます。50年前の出来事といえば、巨人の長嶋茂雄選手の現役引退やルバング島から小野田少尉が日本へ帰還した年であり、フィンガー5が『学園天国』を発売した時期でした。
この店舗を運営されているのは現在ヤング部長として近畿第一連合会を引っ張ってくださっている米川元章先生です。店舗は、大阪の中心部にあるJR天王寺駅まで電車で約20分・JR大阪駅まで約45分の位置にあり、大阪市のベッドタウンとして発展してきました。近鉄大阪線の法善寺駅前にありますが法善寺と言っても「包丁一本~、さらしに巻いて~」の大阪ミナミの法善寺(観光スポット)ではありませんよ。(古すぎてお若い先生方にはなんのこっちゃ?ですよね)米川元章先生は店舗レイアウトからもお判りいただけますが、調剤をメインとした作りの中にしっかりと日専同流健康指導のエッセンスを取り入れる事で地域住民の皆様の健康と快適な生活のお手伝いをすることが嬉しいのだそうです。製薬会社勤務の後、ご両親が開設されたマサミ薬局様に入局されると同時に30歳で日専同に入会されました。その後2年目で当時の大阪7部会の部会長になられました。店内に入ると東京スカイツリーならぬ大迫力のグリーン末タワーがお出迎えしてくれます。ダイエット中の方、外食が多い人などは店内に入るだけで相談したくなるほど魅力的に目立っています。私も思わず相談しようかなって相談机に座ってしまいました。
しかし、今日は相談しに来たのではありません。さて、メモとカメラを早速取り出して取材開始です。
訪問させて頂いた時期は、4月下旬。
朝晩の気温差が激しく衣替えに困っているお客様も多い中で体調の変化を訴える方が増え始めた頃です。
読書家としての一面もある米川元章先生が打ち出した店内の訴求ワードは、温活・花粉症・後鼻漏・筋力アップをテーマにした文言が数多くあり、毎日の気温やお客様のニーズに合わせた売り場作りに力を入れておられます。また、ブラックボードを手書きにすることで言葉では伝えきれない店主の想いやお待ちいただいているお客様に対して、一度見ると忘れられない印象になり、お客様を飽きさせない工夫と同時にマサミ薬局様の特色にもなっております。
そして店内のいたるところに観葉植物などの鉢植えが置かれており、来店された全ての方に癒しと安らぎを与える空間を演出しています。これらのご担当は奥様だそうです。写真のように調剤室のガラス窓には日専同正会員之章が掲示されており、先生のお仕事に対する真摯な姿勢を高らかに宣言されているように感じました。地域の方でお困りごとがあれば喜んでお手伝いしますよと、処方せん・健康相談・漢方相談だけではなく積極的にレオピンに加えて紙おむつなどの商品配達や在宅医療にも取り組んでおられます。柏原市にマサミ薬局様があって本当によかったと一人でも多くの方に思ってもらえるような店舗をこれからも目指していきたいですと力強く語るその真剣な表情に先生の本気度を肌でビンビンに強く感じました。目指せ開局60周年70周年80周年、柏原市になくてはならないマサミ薬局様。
実直なお人柄と眼鏡を外した際のつぶらな瞳がお客様と部会員を引き付ける米川元章先生でした。帰り際に店舗の前で大きく手を振りお見送りをしていただき温かい気持ちで店舗訪問を終えることができました。
ご一緒に店舗運営をなさっている愛しの奥様にもお会いしたかったのですが取材の日はお会いできませんでした。夫婦二人三脚での店づくりは良い事も大変な事も共に歩んできた結果、お店の雰囲気や先生の人柄に表れている気がしました。
観葉植物からの微かな芳香を思い出しながら、ペンを置かせていただきます。
米川元章先生この度はお忙しい中取材を快く引き受けていただきありがとうございました。
記者/森賀小百合(近一連情報部長)
全国の先生方、こんにちは。今回は関東第三連合会から、「ナイス薬局」さんを紹介いたします。
「ナイス薬局」さんは埼玉県川越市にあります。川越市は、関東平野の西部、武蔵野台地の東北端に位置し、面積109・13㎢、人口35万人を超える中核市です。新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました。蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ、都心からのアクセスも良いことから、毎年多くの観光客が訪れています。最近ではよく「小江戸」と呼ばれており、人気の地域です。
ナイス薬局は小江戸川越一番街蔵造りの町並みからすぐのところにあります。
3月の春季ゼミナールの翌々日、雨の降る中に取材に行ってきました。
店内に入ると、処方せん受付のカウンターがあり、その先に待合スペース。そこにはお客様(患者様)が待っていても退屈にならないように、色々な仕掛けを用意してありました。その先に医薬品コーナーがあり、レオピンをはじめとした湧永製品があります。相談用スペースには血流測定器や体成分分析器などがあります。(店内にはいたるところに説明のポスターや、商品が並べられています。観葉植物でホッと癒される方もいるのではないでしょうか。)
開業は2000年12月。新座市(埼玉県)に(株)須田薬局があり、現社長の須田徹先生のお兄さんが経営されていたそうです。ファーマシースタイルで調剤やOTC医薬品、化粧品(資生堂、カネボウ、コーセー、花王)、雑貨を取り扱っていたそうです。その後医薬分業の波に乗り、川越の眼科の門前にあった八百屋さんの跡地で独立開業しました。薬剤師2人で始めましたが、医療センターの院外処方化や、近隣に内科、耳鼻科、メンタル、歯科が開院して、現在は薬剤師4人、医療事務(登録販売者)1人でやりくりしているそうです。
日専同の入会は2016年。当時の湧永製薬の営業さんが何度も来局してとりあえず置いていたぐらいだったそうです。「レオピンロイヤル(指定商品)」が仕入れできないくらいポイントが足りない状態でしたが、部会に参加する度に、色々な先生が商品の勧め方を親身になって教えてくれたそうです。
もともと社長は研修が大好きだったそうで、ご夫妻で参加されている姿をよく見かけていました。奥様はゼミナールなどに和装で出席されていたので、白衣姿の弘子先生は新鮮に感じました。そのうちに、息子さん(須田庸聖先生)が、三井病院薬剤部から戻ってきた事で、じっくり相談ができる薬局にどんどん変わっていったそうです。
須田庸聖先生は、ヤングライオンズにも所属し、研修時のうなずきは黒沢会長も認めるほどです。埼玉第1部会の部会長として日々努力されており、今期からは関東第三連合会の筆頭部会長を任されています。
日専同の活動については「小学生のころからずっと薬局に出入りしてきたのに、大学を出て病院に務めている間に、知らない製品が並んでいて驚きました。ゼミナールに出席すると、ヤングに大学の同級生が所属していると言われ話を聞きました。こんなに面白い事をしているところがあるならとヤングにも入会しました。埼玉第1部会の先生方から様々なことを親身になって教えて頂き、ヤングでさらに『日専同とは?日専同流健康指導とは?』など、楽しみながら知識と知恵を深めることができています。関東第三連合会の先生方、出会った日専同の先生方皆様から色んなことを教えて頂いたことで、今の私があります。」お母さまである弘子先生は「息子さんが頑張っていらっしゃる関三連の渡邊美知子先生や阿久津芳枝先生をお手本とさせていただきたいと思っています。」とおっしゃっていました。
「かれこれ8年経ちましたがまだまだわからないことがあるので、お客様に飲んでどんな感じですか?飲んでいて変わったことはありましたか?と聞いてどんどん教わる毎日です。」と庸聖先生。
日専同でも「調剤プロジェクト」などに所属し、第57回日本薬剤師会学術大会でも昨年の和歌山に引き続きポスター発表をする予定です。先日の関三連連合会研修会では「薬局・薬店におけるセルフメディケーションの重要性――日薬学術大会発表への取り組み――」という題で、講演を見事にしていただきました。
今後もさらに飛躍される「ナイス薬局」と須田庸聖先生に注目していきたいと思います!
第57回日本薬剤師会学術大会は2024年9月22日(日)23日(祝日)にさいたま市で行われます。日本専門薬局同志会ブースも展示予定です。須田庸聖先生の発表を聞きに、ぜひおいでください!
須田庸聖先生、須田弘子先生、この度の取材を快く引き受けていただきありがとうございました。
記者/一和多 健太郎(関東第三連合会情報部長)
今回ご紹介するのは、茨城部会荒川充洋先生のお店「一仙堂荒友薬局」です。
店舗のある茨城県日立市は、茨城県の北東部に位置する太平洋を臨む市で、「この~木、なんの木、気になる木~♪」のCMで有名な総合電機メーカーの日立製作所創業の地としても知られています。その地で地域の皆様に頼りにされる健康相談はもちろん、最近では充洋先生の漢方講師の知恵を求めて、東京都や神奈川県などの他県からも相談に来られる方々もいらっしゃるとのことです。そして、令和5年6月に、同じ市内に移転され、新たなスタッフを加えて薬局のコンセプトも一新し、開業されました。
荒川充洋先生は、日専同に入会して42年、今まで相談を行う中で、漢方の知識だけでなく西洋医学や心理学の知識も身につけ、病院での検査数値からも体質を判断して、漢方を用いた治療に落とし込んでこられました。ご自身の知識を知恵に変え、日々アップデートしていく中で、昨今の「早い、安い、便利」のスピードと効率を求められる世の中の風潮は、医療業界も例外ではないと感じて、「健康の話を聞きたくても聞く場所がない」相談難民が増えている実情を受け、「今まで以上に丁寧に、お客様一人一人に向き合い、健康づくりのアドバイスができる薬局にしたい」と考えていたそうです。そんな中、そのコンセプトにぴったりの物件をタイミングよく見つけることできて、今回の移転に繋がりました。移転に伴い、漢方講師としての強みを活かして漢方相談に特化した、本来の相談薬局の姿でのリニューアルオープンです。充洋先生の原点回帰の強い思いが伝わります。
新店舗にお邪魔すると、外観からも分かる大きな窓がとても印象的です。開放感があって、自然光が明るく降り注ぐ店内は「カフェ風の漢方相談薬局」というコンセプト通りに、白い大理石のフロア、シャンデリアや素敵なステンドグラスライトがきらめき、BGMにはボサノヴァが流れている、とてもおしゃれな空間が演出されています。商品陳列にも心地よい空間を演出するために、沢山陳列して圧迫しないよう工夫されています。店内をよく見ると、生薬を修治する道具や鼎の置物、貴重な生薬も飾られていました。また、充洋先生が自らブレンドした自家製ハーブティーが用意され、「リラックス」、「デトックス」、「体ポカポカ」などのメニューがあり、体調に合わせてお薦めのお茶を選んでくれます。
店頭では充洋先生、奥様のまゆみ先生、お嬢様の由香先生が、それぞれの得意分野を駆使して相談体制を取っています。充洋先生は朴庵塾セミナーの漢方講師を長年務めるなど漢方に精通し、体質改善、食事指導、八面体質など多角的な視点からの養生法を中心に、心理学や人間関係の問題点を改善する交流分析などの指導、アドバイスをされています。まゆみ先生は調剤薬局勤務の経験から、処方箋薬の飲み合わせや服薬指導を得意として、その経験からお客様に寄り添い、じっくりお話を伺うことを心掛けています。歯科医師でもある由香先生は、口腔衛生と食養生・食育のオンライン講座を主宰し、お口から始める予防医学と健康指導を得意としています。また、往診経験や大学での経験を活かして、フレイルのリハビリテーションの観点からの食事指導をしています。(由香先生は2024年6月末で店頭業務を引退し、オンラインでのお仕事に力を入れる予定です。)
接客では、自家製のハーブティーを出しながら、ゆっくりと丁寧に、お客様一人一人に向き合い、寄り添い、健康づくりのアドバイスをする事をポリシーとしていて、「相談指導にしっかりと時間を取り、リピーターのお客様ともゆっくりお話しをされることを心掛けている」とのことでした。取材当日に来局されたお客様と先生との関係性からも、お客様がリラックスしている雰囲気が大変よく伝わりました。
そして、充洋先生の進化は新店舗だけに留まりません!元々茨城部会の中では美味しい食べ物のリサーチ力がすごく食通と知られています。また、カメラの腕前も超プロ級で、店内にも撮影された素敵な写真やポストカードが沢山飾ってありました。また充洋先生は従来の漢方の指導のやり方をコロナ禍でいち早く「デジタル化」し(漢方講座をいち早くZOOMで取り入れた!)漢方を現代に合わせた教え方をすることにも積極的です。
日専同での思い出についてお聞きすると、湧永満之社主の挨拶、宮下元会長の『五尊の哲学』について、佐藤元会長の『鼎の物差し』の原点となる勉強会である中韜塾についてなど、日専同の歴史と共に歩んできた思い出を教えてくれました。実際に当時の貴重な資料も見せて頂くことができました。
いくつになってもバイタリティ溢れる先生の行動力は、取材に行かせていただきながら多くの学びを得ることができました。
この度は貴重なお時間を頂戴して取材させて頂きありがとうございました。
最後に充洋先生より会員の先生方へメッセージです。
当薬局では、漢方講師によるオンライン漢方塾と歯科医師によるオンライン食育講座を主宰しております。「漢方・方術の基本、陰陽五行・十干十二支」(初級編・中級編)「八面体質診断学」「交流分析」「臨床検査値と漢方」「傷寒論」「金匱要略」「お口の健康と食育講座(無料講義一回分あり)」などです。新規に講座を受けたい方は、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせ先は
issendou.aratomo@gmail.com
0294-22-1010 まで!
記者/青木 秀一(東関東連情報部長)